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統計

 内閣府が9日に発表した2024年7~9月期の国内総生産(GDP、季節調整値)2次速報は、物価変動の影響をのぞいた実質で直前の四半期(4~6月期)より0.3%増えた。この状態が1年間続くと仮定した年率換算は1.2%増で、11月に公表した1次速報の年率0.9%増を上方修正した。最新のデータを反映し、輸出や住宅投資が上ぶれた。訪日客の消費の下げ幅も縮小した。

 1次速報後に判明した統計データも使って、GDPを算出しなおした。プラス成長は2四半期連続。住宅投資は1次で0.1%減としていたが、リフォームが想定よりも活況で0.4%増に改めた。原油などの在庫が推計より多かったことも、GDP全体の押し上げにつながった。

 季節調整の計算モデルを見直した影響も大きい。これによって輸出が0.4%増から1.1%増に上ぶれた。海外居住者へのサービスの輸出として計上する訪日客の消費は13.3%減から3.5%減に修正したが、プラス転換には至らず、9四半期ぶりのマイナスは変わらなかった。

 GDPの5割超を占める個人…

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